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宇宙刑事シャイダー第31話<猛獣缶詰バーゲン>(1984.10.26)

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撮影プロップフマフマ缶詰

これは多分シャイダー全話の中でも一二を争う珍回である(※1-1)(※1-2)。
あの知性派にして冷静沈着な神官ポーでさえも困惑する事例(※2)があるのだ、と言う発見。悪の大帝王でも病気には勝てない(※3)現実。そして、ヘスラー指揮官どのの変装スキルの幅広さ(※4)を目の当たりに出来る僥倖。他の回ではあまりお目に掛かれぬ事例目白押しである。
缶詰にした不思議獣フマフマを例によってヘスラー指揮官どのとギャル軍団が売り捌きに街に現れるのだが、自称アマゾン探検家のその胡散臭さ、学問バカの何処か浮世離れした変わり者と言う佇まいを見事に可視化(※5)。装いのみならず、その仕草(※6)までも見事。
剣の達人にして、諜報潜入もなんなくこなす変幻自在な働き者(※7)の男前、それがヘスラー指揮官どのである。

※1-1/異色回は戦闘シーンを極限まで削ぎ落とした#28魔宮の裏切り兄弟と、上原正三の趣味嗜好大全開の#38魔少女シンデレラ。異論は認めるが聞かない。おや、どっちの話もヘスラー指揮官どのが素敵な回だな。
※1-2/当然勿論ヘスラー指揮官どので目の保養をする回でもある。
※2/クビライのくしゃみでミラクラーが吹っ飛び倒す状況で、なす術なしに困っているポー様が見られる。吉田淳氏のそのスレンダーさがあり得ない。性別を超越している。
※3/宇宙インフルエンザに罹患。ドンホラーや魔王サイコではまずなかった描写である。
※4/百面相だよ女刑事の余韻冷めやらぬ間にこれである。あの精悍な背広姿から斜め上に振り切った思い切りの良さは流石役者と言わざるを得ない。
※5/衣装さんとメイクさんの仕事のクオリティを誉めるべきか。背広の色、ネクタイの柄、丸眼鏡、胸に挿したペンやら指示棒の小物、青々とした髭剃り痕。ほぼ完璧である。が、時計だけが。デジタル時計じゃなくて、SEIKO系の渋いのにして欲しかった。
※6/喋り方が、既に学者若しくは大学の先生。あと、指示棒を持つ手の繊細さに注目。普段剣を携える前線指揮官のそれではない。大学の研究室で講義終わりに紅茶とか飲んでる人のそれである。監督指示か、久保氏の発案か、いずれにしても役の作り込みが素晴らしい。
※7/レギュラーたる子供たちの前に再度売りつけるために変装して出向いてくるのだから、勤勉以外の何者でもない。