プレミアムバンダイTAMASII-labo獣奏剣、戦隊職人ドラゴンバックラー
バンダイ獣奏剣
海外に戦隊ヒーローの魅力を拡散した立役者(※1)と言える本作。
敵味方ともにドラマが有り(※2)、今日まで愛されるキャラクターを多く輩出した(※3)。
初めての恐竜モチーフ戦隊(※4)であったが、生物・ファンタジーとメカの融合(※5)がデザインセンスにより数段上のレベルで巧くいった好例(※6)と言える。
※1/パワーレンジャーは彼らが嚆矢。それまでにも玩具関連はGODAIKINと言う超合金ブランドでポピーが販促を試みていたが、一気に海外に認知されるようになるのはやはり恐竜戦隊有ればこそである。
※2/古くはデンジマンの時代から、敵方はドラマチックである。内紛やら愛憎やらの要素を清廉潔白第一のヒーロー側にあからさまに盛り込むわけにはいかぬ時代であった。まあそれがマスクマン辺りで試行錯誤開始、前作ジェットマンで完全に引っくり返され、良くも悪くも自由度が増した。本作においては、敵側に<家族の獲得>を、味方側に<兄弟の確執、和解、死別>と言うドラマを各々設定。ある意味初めて敵側に救いがもたらされた作品とも言える。バンドーラ様死なないし。
※3/令和の今日まで尚発信してくださる中の人たちのたゆまぬファンサービス努力の賜物。あとバンドーラ様はレジェンド曽我町子女史なんだから当然。
※4/恐竜戦隊ジュウレンジャー(1992)、爆竜戦隊アバレンジャー(2003)、獣電戦隊キョウリュウジャー(2013)、騎士竜戦隊リュウソウジャー(2019)が所謂恐竜系戦隊。
※5/メカに意思があり、命があると設定されたのは多分彼らが初。
※6他の戦隊が全て巧くいっていないわけではなく、ジュウレンジャーの完成度が高すぎるのである。当方くらいの年齢になってしまうと、恐竜ロボは全部守護獣。老化したなあ。