darupen_darupenがただ好きなモノを語るだけのブログ(darupen_darupenがただコレクションを羅列するだけのブログ、改題)

当方が愛するこもごもをランダム且つ気まぐれに電脳の海の片隅でひっそりご紹介。のはずが何か違う。

俳優久保和彦氏。第三十七部(雑感徒然2)

等とつらつら考えていると、テレビから知った声が。

北海道ローカル番組のタカトシランド(※1)、こちら関西では半年遅れの放映(※2)。奇しくも、先頃逝去の渡辺徹氏ゲスト回(※3)であった。

久保氏と同期のラガーであるが、何せ経歴も芸歴も華やかすぎる。太陽にほえろレギュラー、レコードリリース、主演舞台、ゲームバラエティ司会、ドキュメンタリーナレーション、合間にバラエティゲスト(※4)。

鍛えてきただけのことはある、トーク力が舞台俳優としては格段に高いのだ。それなりに笑いも取りに行ける。これは強い。

実は久保氏の弱点はこの辺りで、どうも、コミカルな方向は不得手だった気がして仕方ないのである(※5)。

配役状況を見るに、三枚目な役柄がほとんどないのだ。

ショートアイズ/賑やかしとは言え多分一番男前な看守

中学生日記/女性教諭のスマートな婚約者

GRポイント/ディーコンは配役記載が二番目、文字通りの二枚目

オセロー、リア/各種モブ一括引き受け、ハンサムでもコミカルでもない

シャイダー/多分これが初めての麗しくない役、の筈だったが、変装時の男前度爆上がりの結果に

團十郎と音二郎/壮士俳優、有る意味そのまま。ここで岡部耕大先生のお眼鏡に叶ったのだから、やはり男前だった模様

精霊ながし/ヒロインを一途に想う不器用系青年。男前でないとさまにならない

くたばれヤンキース/セネタース四番打者。所謂花形満ポジであり、これまた二枚目でなければならない

リアルシング/顔は良いがガサツな社会運動家、出獄後に女を頼ってくる役どころ。これもまた二枚目

商人/バサーニオウと言えば、原典では人品卑しからぬ前途有望な若者。当然ハンサム

坂井新一(そして戦争が終った)、杉下(女ともだち)、役名不詳(深夜にようこそ、植村直己物語)については未だデータ不足であるが、これはどう見ても、演じる役柄の幅が狭い。

芝居にずぶの素人ですらそう感じるなら。

ご本人は況んや此をや。(※6)

それが88年12月に繋がっていくのかも知れん、とぼんやり考える令和の成人の日であった。

 

※1/タカアンドトシ冠番組。ゲストを札幌市内の色んなお店に連れていくバラエティ。

※2/此方では奈良テレビ

※3/去年の7月が本放映。

※4/ラガー、約束、マリウス、ポケモンNHK、バラエティ数知れず。

※5/男前だと言う自負があれば、そりゃ難しかろう。関西出身となれば、面白いという付加価値がいかほどのものか知っているであろうに、それでもなお、ということは、もう本当に苦手でらしたんやろうなあ、と。

※6/いや勿論、それを打破すべく動いてらしたに違いない。そうでなければ、やったこともないミュージカルなぞに果敢に挑んだりするものか。